龍王宮について

由 緒

龍王宮では、大自然の力の現れである「自然神」をお祀りしており、主宰神は、海王大神と称され、龍王宮本殿に鎮座されています。海王大神のお名前は、龍王宮所蔵の『日本神代縁起之書』に見られ、「其が名の由来たるや、神慮の域にて人智の及ばぬと申せども、語るに曰く、天と地の力の統合(むすび)なる出自なれば、天地包含し天地何れにも偏りなき深遠なる意義の象徴(しるし)たる海なる存在に由来すると伝へられむ。」とあります。

海王大神の祭祀は、法術を修めることを志す者の間にて密かに行われてきましたが、縁起之書が世に顕されるに伴い、龍王宮が建立されるに至りました。

海王大神様を初めとする龍王宮にお祀りする神々は、すべて自然神と呼ばれる神々です。大自然の内には、人智を遥かに超えた大いなる力が満ちていますが、その力そのものが神格化された存在が自然神です。自然には様々な力がありますが、龍王宮では、それらの力を大きく2つの力に分けてとらえています。1つはすべての穢れを浄化する力であり、もう1つはすべてのものを生成する力です。そして、龍王宮では、その内、浄化の力のことを「禊祓」の力と呼び、生成の力のことを「祝い」の力と呼んでいます。自然神は生きとし生けるものを育み、すべての存在が成長向上するように誘って下さいます。自然神には、不必要なものを悉く禊ぎ祓い、必要なものを祝い授けて下さるお力があるということです。これが、龍王宮の御神徳を表す「みそぎはらいの里、いわいの宮」の由来です。

更に、古来より神祀りにおいては、自然神のお姿は龍体であるとされており、龍王宮にお祀りする自然神も龍のお姿とされているため、龍王宮の名もこれに由来します。

祭 神

海王大神様は、禊祓と祝いのお力を通じて、人間がこれまでに結んでしまった霊的存在との悪しき縁を切り、新たに幸せになるために自らを守護してくださる霊的存在との善き縁を結んで下さいます。故に、「縁結びの神様」として信仰されています。

また、海王大神様のお力は、大自然の営みから人間の導きに至るまで微に細に至りますが、それぞれの権能に応じてお姿まで変化されます。その様々なお姿の神々を、龍王宮の各社にお祀りしております。

龍王宮の御祭神

  • 海王大神(かいおうおおかみ)

海王大神は、本殿に鎮座される、龍王宮の主宰神です。

あらゆる霊的存在同士が契約を結ぶ力を授けて下さいます。


  • 禊大神(みそぎおおかみ)

天王大神は、天王社に鎮座される、海王大神の天津御魂(あまつみたま)としての御分神です。

あらゆる穢(けがれ)を浄化すると共に新たな縁を生成して下さいます。


  • 祓大神(はらいおおかみ)

地王大神は、地王社に鎮座される、海王大神の地津御魂(くにつみたま)としての御分神です。

あらゆる罪を浄化すると共に新たな縁を生成して下さいます。


  • 祝大神(いわいおおかみ)

祝王大神は、祝王社に鎮座される、海王大神の念津御魂(たまつみたま)としての御分神です。

あらゆる呪(おもい)を浄化すると共に新たな縁を生成して下さいます。


  • 海龍大神(わだつみおおかみ)

海龍大神は、海龍社に鎮座され、わだつみ霊験法(龍王宮最上の霊術)を司られます。


  • 龍 神

龍神は、龍神社に鎮座され、龍王宮に集う様々な会(人の集まり)の主宰神です。

龍王宮に集う人間の守護神として、自然神のお力を届けて下さいます。